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| 2019年 (令和元年) 5月 |
新天皇即位 |
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| 2020年 (令和2年) 1月～8月 |
2020年1月6日(月)から8月17日(火)までの約7か月間に亘り、「倶楽部ハウス耐震補強工事」が実施された。（総工費約509百万円） 1995年1月に発生した阪神・淡路大震災を受け、大規模設備、避難道路の沿道などは耐震診断が義務付けられた。当倶楽部には耐震診断の義務はないが、1963年に倶楽部ハウスを建築した㈱大林組に依頼し、2010年に耐震診断を行った結果、「耐震性能が全く不足している。」ことが判明していた。今後国が想定している南海・東南海地震が発生した場合、倶楽部ハウスは損傷し、倶楽部の財産を棄損するだけではなく、来場者・従業員の生命に危害が及びかねないリスクを抱えた状態であったため、大規模な地震が発生した場合に備え、耐震補強工事が実施された。
 
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| 2020年 (令和2年) 4月 |
新型コロナウイルスが日本で初めて検出された2020年1月16日(木)以降、猛威を振るい、急速に日本中だけではなく、世界中に広がった。3月2日(月)には全国の小中学校が休校になり、4月7日(火)には政府から緊急事態宣言が発出され、不要不急の外出自粛が促された。そのような状況の中で、当倶楽部としては国及び大阪府の意向を受け、4月9日(木)～6月1日(月)までの54日間臨時休場することにした。 このような長期間に亘る臨時休場は、戦中・戦後の混乱期を除き、倶楽部設立以来初めてのことである。  
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| 2021年 (令和3年) 3月 |
旧女子寮を解体し、跡地に駐車場を増設。 |
| 2023年 (令和5年) 10月 |
倶楽部創立100周年の年に12日から15日の4日間、西コースに於いて第88回日本オープンゴルフ選手権が開催された。大会は秋晴れに恵まれ、決勝にはプロフェッショナル61名、アマチュア3名の計64名が進出し、最終ラウンドは岩﨑亜久竜選手がベストスコア65をマークし通算8アンダーで、石川遼選手、堀川未来夢選手たちを抑えて優勝を飾った。来場者は4日間で22,980名を数え大いに盛り上がった。
（提供：日本ゴルフ協会） |
| 2023年 (令和5年) 12月 |
12月13日は創立100周年記念日。 |
| 2024年 (令和6年) 4月 |
15日にJGA、KGU、関係倶楽部など関係者を招待し、百周年記念競技を開催。 |
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スコットランド出身のプロゴルファー。オーストラリア、フィリピン、日本、カナダ、アメリカで活躍。日本では、昭和天皇のゴルフのコーチを務め、茨木カンツリー倶楽部東コースの設計を手掛ける。
1883年─1952年
イギリス出身。オックスフォード大学造園学部専攻。ハリー・コルト、アリスター・マッケンジーらとコース設計に携わる。
1931年東京ゴルフクラブ朝霞コース設計のため来日し、川奈ホテル富士コース、廣野ゴルフ倶楽部等の設計、霞ヶ関カンツリー倶楽部東コース、茨木カンツリー倶楽部東コースの改造に関わる。
1908年─1981年
日本を代表するゴルフコース設計家。
川奈で病気療養中に、設計のために川奈を視察中のチャールズ・ヒュー・アリソンと出会い、コース設計を志す。できるだけ自然の地形を生かすようなコース設計が特徴。
1941年生まれ。1963年エール大学学士号取得。
1964年ハーバード大学デザイン学部大学院ランドスケープ・アーキテクチャ学専攻修士課程。1964年ロバート・トレント・ジョーンズ社副社長。1974年リース・ジョーンズ社設立（代表取締役）
全米オープン開催コースの改造を多く手がけ「全米オープンドクター」の異名で知られる。
1884年─1967年
商業ビルの秀作を多く残した。綿業会館、商船三井ビルディングなどを建築。
倶楽部創設の中心人物、廣岡久右衛門氏は茨木の地を初めて見たときの印象を次のように記している。
「大正十二年二月末に加賀正太郎、進藤嘉三郎両君を当時曽根崎町に在った私の方の修竹館に招待して午餐を共にした後、プロの福井覚治を連れて茨木へ出掛け、（略）候補地現場を踏査したのであります。
当時は現在のように自動車がなかったので、茨木駅から徒歩で女学校前を通って真直ぐに春日神社前に出で、左折して村道の左側の田圃の中に灌漑用の池を見ながら現在の十三番グリーンの所に出で、其処から更に左折して現在の自動車道を歩いて右側に山田を見ながら十八番駒ヶ池の堤防に上り、其処で疲れた足を休めたのでありますが、其時池越しに現在のクラブハウスの方面を眺めた時の夕景が何とも言へぬ景色で一同其の美観に打たれてしまったのであります。
尚それから奥地を踏査する筈でありましたが、何分日没に近かったのと其時皆の受けた印象があまりによかったので、奥地を見るまでもなく立派な候補地といふことに決めてしまって、帰路についたのであります。帰る途中福井が口を極めて此の場所を誉めてゐたことを今尚記憶してゐるのであります。」
―――倶楽部十周年記念誌「創設時代の思出」より
茨木カンツリー倶楽部百年の歴史は、彼らがみたこの夕景から始まったと言っても過言ではない。
――― 百周年を迎える茨木カンツリー倶楽部ですが、他のクラブにはない良いところはどのあたりにあると思われますか？
キャプテン「ご承知のように、当倶楽部は趣の異なる二つのコース、３６ホールを有します。東はスコットランドのプロ、ダビッド・フードが設計し１９２５年に完成しました。その後イングランドの設計家、Ｃ・Ｈ・アリソンが改修した戦略性に富んだクラシックな雰囲気の漂うコースです。一方、西コースは井上誠一が設計し１９６１年にオープン、さらに２０１１年にアメリカのリース・ジョーンズが改修しました。こちらはアスリートからアベレージゴルファーまでそれぞれのプレーヤーの技量に応じた攻略ルートを楽しむことができます。東コースでは過去３回、西コースでは過去２回、日本オープンゴルフ選手権が開催されました。２０２３年、倶楽部設立百周年の年に、倶楽部としては実に６回目、西コースだけでも３回目の日本オープンが開催されます。このように、チャンピオンを争うにふさわしいコースだと言えると思います。
百年前、設立当時のメンバーが大阪から鉄道で通えるようにこの地を選んだのですが、現在では関西近郊の方だけでなく、新幹線でも飛行機でも、東京や九州からも日帰りでも来ていただける、他にはない立地だと思います。」
――― 倶楽部ライフについてはいかがでしょう？
――― 最後に、倶楽部の百周年については、どのような感想をお持ちでしょうか？
キャプテン「百年前の黎明期はゴルフをするのはほんのひと握りの人たちでした。その後、日本のゴルフも大きな発展を遂げて今に至るわけですから、倶楽部の先人たちには先見の明があったと思います。その伝統を受け継いで、今後もやっていかなければなりません。ただ、最近は少子化の影響もありゴルフ人口が減り、ゴルフのスタイルも変わってきました。よりカジュアルに、ファミリーで楽しめるスポーツになっていくのではとも思います。また、昨今の環境問題から考えても、自然を大事にするとともに地域社会に密着し公益性を高めることにも力を入れなければなりません。それらのことを見極めて、今後はこういう倶楽部になっていくのだという方向性を考えていきたいと思っています。」
