西コース

世界を見据え、ゴルフの本流を行く。

西コースは1961年、関西での本格的なトーナメントコースとして開場後、2度の日本オープンゴルフ選手権、日本女子オープンゴルフ選手権が開催された。2011年、高速ワングリーン化と２１世紀に見合った距離と難易度を加味するため、リース・ジョーンズは、コース全体を一つの景観としてとらえ、和の美しさを基調とした井上誠一の原設計コンセプトを継承しつつも、モダンでありながらクラシックなコース改造をおこなった。

リース・ジョーンズが目指したコースとは、様々なレベルのプレーヤーが、持てるゴルフの腕前全てを発揮してプレーを楽しめるとともに、セットアップで難易度をつければ世界基準のトーナメントも開催できるコース。大きな池のダイナッミクな見せ方、小さなうねりのあるフェアウェイ、直線的なティーインググラウンド、曲線的なグリーン、立体的なノーズとタン（鼻と舌）と呼ばれる特徴のあるバンカー・・・・・・・西コースは、リース・ジョーンズをして彼の最高傑作のひとつと言わしめる出来栄えとなり、改造後に開催された2度のアジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップなどトーナメントで、内外多くのプロを魅了した。

地形に恵まれた各ホールは雄大で個性的。易しく見えて実は難しい。攻略ルートはいくつか用意されているが、挑戦したくなる誘いや上級者に迷いを起こさせるような錯覚など、戦略要素が豊富に散りばめられている。「ゴルフとは？」との問いに、自ずと答えを導きだしてくれて、気持ちを新たにまた挑戦したくなるコースである。